フィリピンなどの新興国不動産投資における3つのポイント
フィリピンを例にとりながら述べたいと思いますが、新興国不動産投資における3つのポイントを以下に述べたいと思います。
①管理に定評のある不動産会社との付き合い
フィリピンの不動産投資はプレビルド物件が一般的であり、(建物が完成するのが数年後ということもあり)どうしても最初の「購入」に目がいきがちですが、大事なのは建物が経った後にきちんと借りてくれる人が付くかどうかという点です。
購入の際は視察や契約などでフィリピン現地に訪問すると思いますが、それ以降は基本は現地の不動産会社にお任せになると思いますので、客付けや管理などをきちんとしてくれる不動産会社を選ぶことが非常に大切です。
またフィリピンは不動産市場において人脈が非常に重要なため、そのあたり状況も不動産会社選びの中でヒアリングしてみると良いでしょう。
②供給戸数が多すぎないプロジェクト
供給戸数が多いと当然中古で売りにでる物件の絶対数も増えます。実際過去の例で見ても、5~10%ぐらいは中古で出たりします。
例えば、中古で出している誰かが諸事情により早めにキャッシュが必要という事態になっているとしましょう。そうすると当然中古価格を下げることにより買い手を早めに見つけたいという動きに出ます。すると、それにひきづられるように全体の中古相場が下がるという流れが起きたりします。
なので規模が大きすぎるとそれはそれでその物件内での競争原理が働き出すということです。どのぐらいの戸数がいいかというところですが、200戸以下ぐらいの物件が良いかと思います。
③地域オンリーワン物件
一言でいえば、特長がある物件を購入しなさい、ということになります。
フィリピンは、世界でも有数のリゾート地ということもあり、セブなどではコンドテル物件などもありますが、例えばセブのコンドテル物件であれば、海外のリゾート客にホテルとして貸し出すことにより賃料収入を得ていくことになります。
その際に海とホテルの距離であったり話題性であったり、外観デザインだったり建物の仕様・設備などで同じエリア内でも「特長」がしっかりと打ち出されている物件を選ぶ必要があります。
例えば、セブのマクタン島ではreef2があります。この物件はコンドテルタイプになりますが、以下のような特長があります。
・ビーチ目の前の立地
・アバカホテル運営による高いサービス・プレミアム感
・ハリウッドの有名デザイナー起用による高いデザイン性
海から近くそれでいて高いデザイン性、更に運営スタッフのサービスクオリティーも高いとなれば、コンドテルとしても付加価値の高い物件となります。
セブでも物件が複数出ていますから日本にいるうちから、物件資料などを取寄せデザインや物件の特徴を理解しておくことをおすすめします。